アフリカのモロッコから不法移民がスペインの飛び地に上陸している問題で、イタリアのメローニ首相は国境警備を強化するとして、スペインからの船舶や航空便に対し、入国審査のいらない「シェンゲン協定」を一時的に停止すると発表しました。

アフリカのモロッコから不法移民が海を渡ってスペイン領セウタに押し寄せていて、現地当局などによりますと、これまでに6万人が流入したとされています。

こうした事態を受けて、イタリアのメローニ首相は「国境警備を強化し、スペインからの船舶および航空便に対して、シェンゲン協定を一時的に停止する」と発表しました。

「シェンゲン協定」は、EU=ヨーロッパ連合の加盟国やスイスなどが入国審査なしに自由に行き来できる取り決めですが、不法移民の急増を受けて、ドイツなどでは国境に検問所を設置するなど厳格化する動きが続いています。

メローニ首相は「国境を守ることは国民の安全を守り、不法移民と闘い、人身売買を行う犯罪組織を撲滅することを意味する」としています。