“総額370兆円超”の「フィジカルAI」も含む新たな官民投資とは…?

小川彩佳キャスター:
世界的な半導体企業「エヌビディア」のCEOであるフアン氏が来日し、日本企業(富士通、川崎重工業、ファナック、安川電機)との提携を発表しました。
フアン氏は「フィジカルAIによる次の産業革命はメイドインジャパンで生まれるだろう」と話していました。

真山仁さん:
日本のロボット技術はもともと世界的に評価されており、十分なポテンシャルはあると思います。ただ、総合力で見るとまだ足りない部分も多く、まずは“国産”にこだわりすぎないことが重要です。
一方で、海外企業のトップが来日した際の発言には、当然彼らのビジネスとしての“営業トーク”も含まれています。ですから、手放しで舞い上がるのではなく、冷静に交渉し、したたかに向き合っていく必要があります。
藤森祥平キャスター:
政府が21日に「新たな成長戦略」を決定しました。17の戦略分野に対し、2040年度までに「総額370兆円超」を官民で投資する計画が盛り込まれています。

【17の戦略分野に「総額370兆円超」の官民投資】
(1)AI・半導体
(2)デジタル・サイバー
(3)情報通信
(4)量子
(5)防衛産業
(6)航空・宇宙
(7)海洋
(8)造船
(9)重要鉱物など
(10)バイオ
(11)創薬・先端医療
(12)エネルギー安全保障
(13)核融合発電
(14)国土強靱化
(15)港湾
(16)フードテック
(17)コンテンツ
“AI・半導体”の分野に「フィジカルAI」も含まれていくということです。

真山仁さん:
こういう分野に目を向けること自体は良いのですが、現状は先端技術の可能性がありそうなものを、ざっくりと羅列しただけに過ぎません。アメリカや中国は、すでに結果を出している特定の企業に焦点を当てて支援を行っています。
しかし日本のやり方では、単なる“ばらまき”に終わってしまう恐れがあります。 だからこそ、経済産業省は自ら研究の現場へ足を運び、そこで何が行われているのかを正確に把握すべきです。“370兆円”という数字を掲げるのは簡単ですので、もっと繊細でなくてはいけないと思います。
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<プロフィール>
真山仁さん
小説家 2004年「ハゲタカ」でデビュー
新著にロッキード事件をもとにした「ここにいるよ」