中国では22日、AIモデル開発企業の株価が下落した。中国当局がデータセキュリティー上の懸念を巡り、AIスタートアップのDeepSeek(ディープシーク)とムーンショットAIに対する調査を開始したとの報道が材料となった。

米テクノロジー情報サイト「ジ・インフォメーション」の報道を受け、香港市場ではZ.AI(北京智譜華章科技)が一時12%、ミニマックス・グループ(稀宇科技)が一時6.8%下落した。インフォメーションによると、調査は、中国企業による米アンソロピックのAIモデル「Claude(クロード)」を介した機密データの処理を同社が指摘したことから始まった。Qwenモデルを開発するアリババグループも、報道後に一時約5%下落した。

AIの安全性を巡る議論が高まる中、報道を受け、中国のAI企業に対する監視が強化される可能性があるとの投資家の懸念が強まった。トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が、近く予定される首脳会談でAI産業を巡る合意を目指すとの観測も強まっている。

ガベカル・キャピタルのポートフォリオマネジャー、レオニード・ミロノフ氏は、投資家は中国政府が業界への監視を強めることを「恐れている」と述べた。また、規制の対象範囲がなお不透明で、中国のAIモデル開発を遅らせるリスクがあることから、投資家心理は悪化しているとの見方を示した。

中国企業は競争力を強化するため、AIモデルの開発を加速しており、ムーンショットAIは「Kimi K3」、アリババは「Qwen3.8-Max」を投入した。規制によって開発ペースが鈍化すれば、こうした進展が停滞する可能性がある。一方、OpenAIやアンソロピックなど米国の競合企業は、価格面での競争力を高めるため、製品の改良を進めている。

独自のAIモデルを持つ他の中国テクノロジー企業も22日に下落し、小米(シャオミ)は約3.8%安、テンセント・ホールディングス(騰訊)は約2.9%安となった。

原題:Chinese AI Stocks Fall on Report of DeepSeek, Moonshot Probe (1)(抜粋)

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