(ブルームバーグ):北海ブレント原油は下落。過去2営業日では5%超上昇していた。米国とイランの敵対行為が続く一方、新たな停戦仲介に向けた動きも進んでいることを見極める展開となっている。
ブレント原油は1バレル=88ドル台へ下落し、米ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は83ドル近辺で取引された。
トランプ米大統領は、過去数日で米兵3人が死亡したことを受け、イランは「報いを受けることになる」と警告。その後、米軍はイランの標的を攻撃した。イランへの攻撃は10日連続となる。
イランはこれに対し、クウェートへのミサイルとドローン(無人機)による攻撃で応じた。
一方で、外交努力は継続している。イランは1週間以上にわたり戦闘が激化するなか、敵対行為の緩和に向けた提案について仲介国と接触していると明らかにした。ロイター通信は、仲介国が10日間の停戦を提案したと報じた。
原油価格は、紛争の激化と緊張緩和の見通しに応じて繰り返し大きく変動してきた。さらに、イエメンのフーシ派が紅海におけるサウジアラビアの海上交通を封鎖すると警告したことで、新たなリスク要因も加わっている。紅海航路は、サウジがホルムズ海峡を迂回(うかい)する国内横断パイプラインを通じて数百万バレル規模の原油を輸出するためのルートとなっている。
トータス・キャピタルのシニアポートフォリオマネジャー、ロブ・サムル氏は、フーシ派の脅威について「インフラ、とりわけ航路が混乱すれば、原油価格が急騰する可能性がある」と述べた。「在庫はやや取り崩されており、余裕はほとんどない」と語った。
ライスタッド・エナジーのシニアバイスプレジデント兼地政学分析責任者、ホルヘ・レオン氏はリポートで、サウジは紅海の主要輸出拠点ヤンブーからの輸出を拡大しており、フーシ派の攻撃によって日量約250万バレルがリスクにさらされていると指摘した。
サウジ外務省は声明で、国際法および1982年の国連海洋法条約に基づき、自国船舶を保護するために必要なあらゆる措置を講じると表明した。
米とイランの軍事的緊張が週末にかけて一段と高まったことを受け、ホルムズ海峡における船舶の往来は20日にほぼ停止したもようだ。
原題:Oil Dips After Two-Day Gain as Traders Weigh Middle East Outlook(抜粋)
--取材協力:Nicholas Lua.
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