世界最大の電気自動車(EV)向けバッテリーメーカー、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)は、蓄電システムの堅調な需要を追い風に、1-6月(上期)の純利益が42%増加した。

24日の開示資料によると、上期の純利益は433億元(約1兆円)に増加。売上高は55%増の2770億元となり、同社がクリーンエネルギーへの移行をけん引していることを改めて示した。

売り上げの大半は依然としてEV向け電池が占めるものの、蓄電事業の存在感は増している。同事業の売上高構成比は上期に19%となり、前年同期の16%から上昇。売上高は前年同期比88%増の533億元となった。

世界の電池メーカーは、EV市場の成長鈍化を補うため、蓄電事業への依存を強めている。電力会社は再生可能エネルギーを支えるために蓄電システムの導入を進めており、AI関連データセンターも新たな需要源として台頭している。

中国では、メーカー各社が市場参入や生産拡大を急ぎ、成長する世界の蓄電市場で優位に立とうとしている。EV市場の成長が鈍化する中、競争は一段と激しくなっている。CATLは引き続き技術力と規模の優位性を生かしているものの、利益率には下押し圧力がかかっている。

EV向け電池事業と蓄電事業の粗利益率は、それぞれ前年同期比で1.8ポイント、1.6ポイント低下した。

CATLは、地政学的要因や貿易政策の変化が海外事業の展開やサプライチェーンの構築に影響を及ぼす可能性があるとした上で、需要拡大の見通しやリチウム価格の変動に関するリスクも指摘した。

原題:CATL First-Half Profit Jumps 42% on Energy Storage Tailwind (1)(抜粋)

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