(ブルームバーグ):米国がイラン船舶に対する海上封鎖を開始してから数時間後の15日、ホルムズ海峡の船舶往来は低水準にとどまった。船舶への攻撃も相次いでいる。
船舶追跡データによると、イラン産原油を積載し、米国の制裁対象となっている超大型タンカー1隻が、ホルムズ海峡を通過してオマーン湾へ出た後、まもなく航行を止めた。
また、サウジアラビア産原油を積んだギリシャ船主のタンカー1隻が、ペルシャ湾の外にあるフジャイラに近づきながら再び位置情報の送信を始めた。この船は3日前にペルシャ湾内で位置情報を発信したのを最後に、発信が途絶えていた。このほか、小型の石油製品タンカー2隻とばら積み船2隻が、海峡を双方向に通航していた。
米国とイランがホルムズ海峡を巡って主導権を示そうとするなか、ここ数日、緊張は一段と高まった。ホルムズ海峡を航行する船主は、イランが指定する航路を選んでコンプライアンス上の問題に直面するか、オマーン沿岸寄りを航行してイランによる攻撃のリスクを負うかというジレンマを抱えている。一部の船舶は船舶自動識別装置(AIS)の信号を停止しており、ギリシャ船主のタンカーも同様の対応を取ったとみられる。
米国は14日、イラン船舶に対する海上封鎖を開始した。4-5月にも実施し、イランの輸出抑制に効果を上げた。一方、アラブ首長国連邦(UAE)の国防省によると、イランは14日、ホルムズ海峡を航行中に位置情報を停止していたUAE関連の超大型タンカー2隻を巡航ミサイルで攻撃した。
一方、トランプ米大統領は、ホルムズ海峡を通過する貨物に20%の通航料を課す計画について、湾岸地域の同盟国から撤回を求められ、導入を見送った。
原題:Handful of Vessels Crossing Hormuz as US Blockade Takes Effect(抜粋)
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