米ファストフードのタコベルは、重い下痢を引き起こす寄生虫サイクロスポーラの感染拡大を受け、複数店舗で予防措置として一部食材の使用を停止したと明らかにした。感染者は米国全土で数千人に上っている。

同社の発表資料によると、公衆衛生当局はタコベルや特定の食材、供給業者、他の企業との関連を確認していない。ただ、当局が感染拡大の原因調査を続ける中、同チェーンは「自主的かつ一時的に」使用を停止したとしている。対象となった食材は明らかにしなかった。

同社は「状況を引き続き注視し、公衆衛生当局の指針に従う」と説明した。

タコベルは米ヤム・ブランズの子会社。一部店舗を直営し、他は独立事業者にフランチャイズ展開する。ブルームバーグ・ニュースは先に、ミシガン州の一部店舗のフランチャイズ加盟店が予防措置としてレタスの使用を停止したと報じていた。

米疾病対策センター(CDC)によると、ミシガン州が感染拡大の中心地とみられるが、過去2週間には30州余りでも感染が報告された。同州の公衆衛生当局は、寄生虫が付着したレタスやサラダ用葉物野菜が関係している可能性があるとしている。

ヤム株はニューヨーク市場で14日、2.2%安で取引を終えた。同社株は年初来で約4.6%上昇している。

サラダ中心のメニューを展開する米スイートグリーン株は14日、一時14.8%安となり、取引時間中としては2月以来の大幅下落となった。

ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、マイケル・ヘイレン氏は「スイートグリーンにとって、レタスを調達できなくなったり価格が急騰したりすれば、問題は一段と深刻になる。サラダは同社の販売品目の極めて大きな割合を占める」と述べた。

スイートグリーンにコメントを求めたが、直ちに返答はなかった。

他州の小規模飲食店も予防措置を講じ始めている。メリーランド州モンロビアのカフェ、ザ・バズは、サイクロスポーラ症の感染拡大を理由に一部メニューの提供を停止すると説明。ミシガン州ハウエルのパブ、アベラント・エールズは、メニューからレタスを外している。

フロリダ州でビーガンレストランチェーンのザ・グリーン・テーブル・レストランを運営するニキ・ベッカー氏は、全店舗でレタスをメニューから外す判断をした。同氏は生ネギと生バジルの使用を避けるようにも助言している。

ベッカー氏は、供給業者からリコール通知を受け取っていないものの、顧客の安全を確保するため対応を決めたと説明した。

同氏は「問題なのは、発生源がどこなのか誰もはっきり示していないことだ」と述べた。

原題:Taco Bell Pulls Some Items as Parasite Outbreak Spreads (2)(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.