(ブルームバーグ):日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)は、各店舗の営業を休止する可能性があると14日に発表した。物流業務を委託するニチレイ傘下企業で発生した不正アクセスによるシステム障害が原因で、復旧のめどは立っていない。
KFC店舗への食材納品に影響することが見込まれ、販売メニューの制限や、営業時間の短縮などに踏み切る可能性もある。モバイルオーダー、デリバリー、配達代行サービスは既に一時停止している。
日本KFCの広報担当者は15日、影響が出ている具体的な店舗数や商品については、現時点で正確な情報を示すことは困難と話した。委託先のニチレイロジグループを傘下にもつニチレイの広報担当者は、業績への影響や復旧の時期、不正アクセスの原因などについては現在調査中とした。
ニチレイのシステム障害を巡っては、影響が広がっている。東北を地盤とするスーパー、ヨークベニマルは一部欠品が出ている。「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、一部店舗で欠品が生じているとみられるが、店舗ごとに調達の裁量が大きいため、全体の規模は調査中とした。
外食チェーンを展開するコロワイドは、エビや冷凍野菜などの取引実績があり、代替調達で営業に支障が出ないよう対応したという。
ニチレイ株は15日、前日比6%安の1986.5円で午前の取引を終えた。
サイバー攻撃などによるシステム障害で企業が打撃を受ける事例が相次いでいる。2025年にはアサヒグループホールディングスが身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」に感染し、出荷停止や決算延期を余儀なくされた。
アスクルも同年に、ランサムウエア攻撃を受け、取引関係のある「無印良品」の良品計画がオンラインストアの約2カ月間停止に追い込まれた。取引先でシステム障害が生じた際も大きな影響を受ける可能性があることが、KFCのケースであらためて浮き彫りとなった。
(会社側のコメントなどを追加します。)
--取材協力:長谷部結衣、吉田昂、石川英瑠.
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