(ブルームバーグ):米気候予測センター(CPC)は、太平洋で先月発生したエルニーニョについて、過去75年余りで最強クラスになる可能性が高いとの見方を示した。
エルニーニョは太平洋の海面水温が平年より高い状態が続き、それに大気が反応して起きる現象で、世界各地の天候に大きな影響を及ぼす。
CPCは月例予報で、エルニーニョ現象の目安となる平年より1度(摂氏)程度高い海面水温が、赤道域の太平洋中部から東部にかけて広がっていると指摘。非常に強いエルニーニョ現象へ発達する確率は81%で、「1950年以降で最強クラス」になる可能性があるとした。太平洋東部の一部では先週、海面水温が平年を2.7度上回った。
CPCは「最も強いエルニーニョ現象であっても、すべての地域で典型的な影響が現れるとは限らない。ただ、現象が強いほど、予想される影響が生じる可能性は高まる」と説明。そのうえで、「エルニーニョ現象は年末にかけて勢力を強め、2027年初春まで続く確率は97%」との見通しを示した。

エルニーニョ現象は洪水や干ばつ、寒波のほか、大西洋と太平洋でハリケーンや台風の活動にも影響を及ぼすため、市場関係者や各国政府が動向を注視している。
エルニーニョの影響は地域によって異なる。オーストラリアや東南アジア、米国北部、カナダでは気温が上昇し、乾燥しやすくなる傾向がある。その結果、干ばつや山火事のリスクが高まる。インドではモンスーンの降雨パターンが乱れることがある。一方、米国南部やチリ、アルゼンチン、東アフリカの一部では降水量が増え、洪水のリスクが高まることが多い。
原題:El Niño Likely Strongest Seen in 75 Years, US Forecasters Say(抜粋)
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