(ブルームバーグ):米エネルギー省は6月30日、厳しい熱波で電力インフラへの負荷が高まる恐れがあるとして、国内最大の送電網を運営する事業体に対し緊急命令を出した。
エネルギー省は1つ目の緊急命令で、13州で約6700万人に電力を供給する、地域送電網の運営事業体PJMインターコネクションの管内で、発電所が最大限の出力で稼働し、一部の環境規制の基準を超えて運転することを認めた。
PJMによると、エネルギー省はもう1つの命令で、管内で非常用発電機を使用することを「最後の手段」として認めた。いずれの命令も米東部時間7月3日午後11時59分(日本時間4日午後0時59分)まで有効となる。
PJMは6月29日、気温がカ氏100度(セ氏約38度)を超えると予想される中、電力需要が過去最高水準に達する可能性があるとして、政府に対応を求めていた。
米東部では、停滞する高気圧が暖気を閉じ込める「ヒートドーム」現象の発生で、ワシントンからボストンにかけて気温が38度を超える見通しだ。米国立気象局(NWS)は、各地で最高気温が過去の記録に並ぶか更新する見込みだとして、24州以上に高温警報を発令している。
米国ではこの夏、データセンターの電力需要の急増も重なり、電力網は厳しい運用を迫られている。エネルギー省は5月、中部大西洋地域での停電を防ぐため、PJM管内で非常用発電設備の稼働を認める緊急命令を出した。
原題:Emergency Ordered for Largest US Power Grid as Record Heat Nears(抜粋)
--取材協力:Lauren Rosenthal、Brian K. Sullivan、John Ainger.
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