去年1年間の倒産件数は、3年ぶりに増加し6300件に上ることが分かりました。

民間の信用調査会社「帝国データバンク」によりますと、去年の倒産件数は前の年から6%増え6376件でした。コロナ禍で初めての増加となります。

業種別でみると、原油や資材価格高騰などの影響を受けた▼「運輸・通信業」で22.8%、▼「建設業」で12.9%増加し、7業種中6業種で倒産件数が増えました。

一方、人流回復などを背景に飲食店など「小売業」の倒産件数は11.4%減りました。

また、コロナ関連融資を受けた後に倒産した件数は前年から倍増の384件で、「コロナ融資損失総額」は推計でおよそ335億円に上るといいます。

帝国データバンクは、今年の企業倒産件数について「コロナ禍前の水準まで一気に増える事態は想定しづらいものの、緩やかな増加局面が当面続くだろう」としています。