(ブルームバーグ):カナダのスポーツウエア大手ルルレモン・アスレティカは、中国の万里の長城で先月開いたヨガイベントで和太鼓が使用され、中国のSNSで反発を招いた件を巡り謝罪した。同社にとって最大の成長市場である中国で、企業イメージを損ねるリスクが浮き彫りとなった。
5月末に開催されたイベントには2000人超が参加し、中国を代表する観光名所の1つ、万里の長城でヨガを楽しんだ。しかし、この場所で和太鼓が使用されたことに対し、SNS利用者から反発の声が上がった。万里の長城は中国の国家的アイデンティティーの象徴と広く見なされており、コメント欄には挑発行為だとの批判が寄せられた。
ルルレモンの広報担当者は、今回のイベントは「中国文化への敬意に基づいて」企画されたものだったと説明した。
「寄せられた意見を重く受け止めている。太鼓の演奏については、企画や検討の過程でより慎重かつ配慮ある対応を取るべきだったと認識している。今回の件は当社にとって貴重な学びとなった。心からおわび申し上げる」と述べた。
2カ月前には、米テキサス州でルルレモン商品に有機フッ素化合物(PFAS)が含まれているかを巡る調査が発表され、中国のSNS上でも議論が巻き起こっていた。
また、ルルレモンは中国や欧米ブランドとの激しい競争にも直面している。同業のアローヨガは17日、中国市場への参入を発表した。
ルルレモン株は年初来で約46%下落している。北米事業の低迷を受けて通期見通しも引き下げた。中国はなお成長を支える市場だが、同国での今年の増収率も鈍化する見込みだ。
今月実施された別の中国向けマーケティングキャンペーンも批判を招いた。上海の観光名所である外灘(バンド)で開いたヨガイベントでは、ルルレモンが雨具や十分な代替施設を用意しなかったため、参加者が雨の中でヨガを続けることになったとの不満が出た。
原題:Lululemon Apologizes After Great Wall Drum Sparks China Backlash(抜粋)
--取材協力:Lily Meier.
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