米パラマウント・スカイダンスは、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの買収を完了した場合、年30本の映画を劇場公開することを保証する契約を大手映画館チェーンと結ぶことで合意した。事情に詳しい関係者が明らかにした。

パラマウントは世界2大映画館チェーンのAMCエンターテインメント・ホールディングスとシネワールド・グループ傘下リーガル・シネマズに対し、3年間の契約を提示した。映画を少なくとも45日間、劇場で独占公開することを義務付ける内容で、オンライン配信も少なくとも90日間は行わない。契約は非公開だとして関係者が匿名を条件に語った。

パラマウントのデービッド・エリソン最高経営責任者(CEO)はすでに公の場で同様の方針を表明しているが、書面による確約によって、後に方針を変更しないことが担保される。

関係者によると、パラマウントが義務を履行しなければ、ペナルティーが科される。

ロサンゼルスのハリウッドにあるパラマウントの給水塔(2023年5月2日撮影)

この契約は、パラマウントによる1100億ドル(約17兆3600億円)でのワーナー・ブラザース買収を阻止するため12州が起こした反トラスト法(独占禁止法)訴訟で、和解のひな型となる可能性がある。

パラマウントはすでに、州側の訴訟を主導するカリフォルニア州のボンタ司法長官と和解交渉を試みている。州側はこの買収によってエリソン氏の支配力が強まり過ぎ、映画の製作本数が減って雇用が失われるため、映画業界に悪影響を及ぼすと主張している。

合併が実現すれば、ハリウッドで最も歴史が古く、最大級の映画スタジオであるパラマウントとワーナー・ブラザースが同じグループとなる。

原題:Paramount Will Put 30-Film Pledge in Writing to Theater Chains(抜粋)

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