【記事の要旨】

・「経済的虚無主義」を背景に、ハイリスクな投資に走る米国のZ世代

・SNSやアプリによる「投資のゲーム化」が、若者の過剰な取引を誘発

・絶望的な生活費の高騰とリスクを恐れない文化が重なる特異な状況

投資は“エクストリーム・スポーツ”へ Z世代を突き動かす「YOLO」の精神

今や株式トレードは、一種の過激なスポーツのような様相を呈しています。SNSを開けば、誰もが短期間でお金持ちになっているかのような錯覚に陥り、「自分も乗り遅れてしまうのではないか」という焦りが若者たちを市場へと駆り立てています。

1990年代後半から2010年代前半に生まれた「Z世代」は、これまでの世代とは全く異なるアプローチで市場に向き合っています。過去の20代が想像すらできなかった高度なトレード手法をSNSで学び、実践しているのです。興味深いことに、彼らは運転やデート、飲酒を控える傾向がある一方で、金融リスクに対しては極めて好戦的です。「人生は一度きり」を意味する「YOLO(You Only Live Once)」という言葉に象徴されるように、彼らの取引姿勢は「大勝負に出るか、それとも身を引くか」という極端なものになっています。