米ゴールドマン・サックス・グループの事業開発会社(BDC)は7日、4-6月(第2四半期)にポートフォリオに占める不良債権の割合が上昇したと発表した。少数の案件でストレスが生じていることを理由に挙げた。

プライベートクレジット(ノンバンク融資)ファンドであるゴールドマン・サックスBDCは、取得原価ベースに基づくノンアクルーアル(利息計上停止)債権がポートフォリオの5%を占めたと明らかにした。1-3月(第1四半期)は4.7%だった。

ただ、この間にノンアクルーアルに分類された企業数は11社から10社に減少した。また、公正価値ベース、つまり資産の現在市場価格を推定した場合、不良債権の割合は1-3月の3.2%から2.9%に低下した。

タッカー・グリーン社長は決算説明会で、「これらのノンアクルーアル銘柄は個別要因による案件だと考えている」と述べた。

「単一の原因を共有しているわけではなく、ポートフォリオ全体の傾向を示すものでもない」と指摘し、2024年に破産手続きを終えたスラシオを例に挙げた。

この会社は、アマゾン・ドット・コムに出店するブランドや中小企業を買収するいわゆる「アグリゲーター」。ゴールドマン側はスラシオ向け優先ローンの全額返済を受けたほか、劣後ローンについても額面の75%超の返済を受けたと説明した。7-12月(下期)に全額返済を受ける見通し。

1兆8000億ドル(約284兆円)規模のプライベートクレジット業界は今年、厳しい検証にさらされている。投資家が資産評価に疑問を呈し、AIがソフトウエア企業にもたらす破壊的な影響を懸念する声が広がった。

ゴールドマン・サックスBDCによる4-6月の新規投資はすべてソフトウエア以外の分野だった。グリーン社長は同セクターを「避けているためではなく、リスク調整後で最も魅力的な投資機会がほかの分野にあったためだ」と語った。

4-6月の1株当たり純資産価値(NAV)は12.06ドルと、前四半期の12.17ドルから低下し、予想も下回った。税引き後の投資純利益(NII)は4220万ドルと、1-3月の2480万ドルから増加した。

原題:Goldman Sachs Private Credit Fund Sees Bad Loan Share Rise to 5%(抜粋)

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