日銀が来週の金融政策決定会合で再び政策を修正するのではないかとの思惑から、日本の国債が売られています。それに伴う金利の上昇を抑えるため、日銀が12日に、1日としては過去最大とみられる4兆6000億円あまりの大量の国債を買い入れたことが分かりました。

日銀は先月、大規模な金融緩和策を修正して、長期金利の上限を引き上げましたが、債権市場では日銀が来週17日・18日に開く金融政策決定会合でさらなる修正に踏み切るのではないかとの思惑が広がっています

債権市場では、国債を売る動きが広がり、長期金利の指標となる10年物国債の利回りが上昇。12日までの4営業日連続で日銀が上限とする0.5%をつける事態となっています。

これに対し、日銀は金利の上昇を抑えようと幅広い年限の長期国債を大量に購入していて、12日には買い入れ額は4兆6144億円に上りました。

市場関係者によりますと、1日の買い入れ額としては、過去最大になるということです。

来週17日・18日に金融政策決定会合を行いますが、金利上昇圧力が強まる中でどのような対応をとるのか市場の関心が集まっています。