(ブルームバーグ):ケイン・パーソンズ氏(20)のYouTube人気シリーズと同名の作品を映画化したSFホラー映画「Backrooms(原題)」がこの週末に北米で公開された。興行収入は8140万ドル(約130億円)に達し、独立系配給会社A24として過去最高を記録した。
果てしなく続く異次元の迷宮のような空間の発見を描いた同作品の製作費は1000万ドル。メモリアルデー(戦没者追悼記念日)を含む連休の週末に公開された「スター・ウォーズ」シリーズの最新作「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」とほぼ肩を並べた。
アルファベット傘下のYouTube動画配信プラットフォームでキャリアをスタートさせた映画製作者による興行面での成功は、今年に入って3例目となる。こうした状況を受け、映画界では新たなヒットメーカーが誕生しており、プロデューサーは潤い、ハリウッドの常識が覆されている。
5月上旬には、コムキャスト傘下ユニバーサルの独立系作品専門レーベルであるフォーカス・フィーチャーズが、26歳のユーチューバー、カリー・バーカー氏が手掛けた「Obsession」(邦題:「オブセッション 災愛」)を公開した。
100万ドル未満で製作されたこの作品は、北米での興行収入が1億470万ドルに達し、フォーカスの過去最高記録を塗り替えた。週末を追うごとにチケットの販売数が増加しており、これは1997年の「タイタニック」など、限られた作品しか成し遂げていない快挙だ。
1月には、YouTubeのファンに「Markiplier」として知られるマーク・フィッシュバック氏が、製作費300万ドルの映画「Iron Lung」を60の独立系映画館で公開する予定だった。
同氏は草の根的な運動を展開し、フォロワーに対して地元の映画館に電話をしてIron Lungの上映をリクエストするよう促した。作品は最終的に、AMCエンターテインメント・ホールディングス、リーガル・エンターテインメント・グループ、シネマーク・ホールディングスなど大手映画館チェーンで上映されることになり、北米興行収入は4140万ドルに達した。
原題:Low-Budget Horror Films From YouTubers Conquer the Box Office(抜粋)
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