三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、インドネシアの大手銀行バンクダナモンについて選択肢を検討しており、同行の非公開化や、浮動株比率を引き上げるための一部保有株売却が含まれる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

同関係者によると、MUFGはアドバイザーと共に計画の策定に取り組んでいる。協議が非公開であり、合意の成立は確実ではないことから、関係者らは匿名を条件に話した。

MUFGの広報担当者はコメントを控えた。ダナモンも直ちにはコメントしていない。

インドネシアは今年、透明性向上を図る改革の一環として、上場企業に対し浮動株比率を引き上げるために最大3年の猶予を与えた。ブルームバーグがまとめたデータによると、MUFGはダナモンの株式を約92.5%保有しており、同行の時価総額は約47兆ルピア(約4200億円)に上る。

MUFGは4月、浮動株比率に関する新たな規制やダナモンの非公開化に関する臆測があることを認識しているが、何も決まっていないとコメントしていた。ダナモンの株価は、そうした取引の可能性に関する報道を受けて同月に急騰し、年初比でほぼ2倍となった。

MUFGは2017年、インドネシアでのプレゼンス拡大を目指し、シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスおよびその関連会社からダナモンの株式を取得することで合意。その後、インドネシア当局に追加取得の許可を求めた。当時、当局は銀行セクターの再編を促す目的もあり、外資による投資を歓迎していた。

MUFGは19年、ダナモンの株価下落に関連して2074億円の減損損失を計上すると発表。買収に伴い浮動株が少なくなったことを理由に、MSCIが同行を指数から除外したことで株価が急落したためだ。MUFGは、この多額の損失計上で19年10-12月期の連結純損益が赤字に転落。ブルームバーグのデータによると、四半期ベースでの赤字は約11年ぶりだった。その後、通期の利益予想を下方修正した。

ダナモンは1956年に設立された。同行のウェブサイトによると、25年末時点の運用資産は子会社アディラ・ファイナンスを含め275.7兆ルピアだった。

原題:MUFG Is Said to Explore Options for Stake in Indonesia’s Danamon(抜粋)

(4段落目以降に背景などを追加して更新します)

--取材協力:Tassia Sipahutar、Ben Otto.

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