米資産運用会社アポロ・グローバル・マネジメントが、英格安航空会社イージージェットを57億ポンド(約1兆2000億円)で買収することに合意した。競争の激しい欧州格安航空市場の勢力図を大きく変える可能性がある。

6日の発表によると、アポロはイージージェット1株当たり715ペンスを現金で支払う。これに先立ち、買収を争っていた米バイアウト会社キャッスルレイクは、競争から撤退すると明らかにしていた。

同日の英株式市場でイージージェットの株価は朝方の下げから上昇に転じたが、終値は2.8%高の670ペンスと、買収価格を依然大きく下回っている。規制上の障害を乗り越えて買収を成立させることができるのか、投資家が疑っている可能性を示唆している。

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

今回の合意に至るまでには、数カ月にわたって買収合戦が繰り広げられ、それぞれが相手を上回ろうと買収提示額の引き上げを続けていた。最終的な買収条件の提示期限は7日に設定されていた。

イージージェットは欧州の格安航空として先駆的な存在で、新型のエアバス「A320」のほか、ロンドンやミラノ、ジュネーブをはじめ混雑する欧州の人気空港の発着枠など多くの魅力的な資産を持つ。同社のパッケージ旅行事業も好調だ。

同社を巡っては、会社全体よりも個別の事業や資産の方がはるかに価値が高いと見なされていることから、買収後に分割されることになるとの懸念がある。だがアポロは以前、そうした懸念を払しょくしようとしていた。

アポロはすでに航空機および航空機ファイナンス事業を手掛けているほか、米格安航空のサンカントリー・エアラインズ・ホールディングス、メキシコのアエロメヒコ、世界最大級の航空貨物会社アトラスエア・ワールドワイド・ホールディングスに投資してきた。サンカントリーとアエロメヒコはいずれも黒字化を果たしている。

原題:Apollo Agrees to Buy EasyJet for £5.7 Billion to End Bidding War(抜粋)

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