[参考] アリの半倍数性とは
アリはハチと同様に半倍数性をもつ種が多い。
女王アリと働きアリの分化は、幼虫期の栄養条件やホルモンの違いによって生じるとされ、女王アリはより豊富な栄養とホルモンを受けて成長する。
また、アリは一つの巣に複数の女王が存在する場合が多く観察され、基本的に一巣一女王であるハチとは対照的である。
一方で、シロアリは名称に「アリ」を含むが、ハチやアリとは異なり半倍数性ではなく、人間と同様の二倍体である。
シロアリの社会には女王だけでなく王も存在し、オスの働き個体もみられる。
さらに、一部のアリでは女王の世代交代に単為生殖が用いられることが知られている。
すなわち、通常の有性生殖(精子を用いる繁殖)とは別に、単為生殖(精子を用いない繁殖)を使い分けることで、女王の系統を維持している。
この場合、次世代の女王または王はメスに偏る傾向がある(詳細なメカニズムは省略)ことが示されている。
(※情報提供、記事執筆:ニッセイ基礎研究所 保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也)