(ブルームバーグ):オーストラリア政府は、レアアース(希土類)企業ノーザン・ミネラルズの大株主に対し保有株の売却を命じた。中国関連の投資家から同社を保護する狙いで、こうした介入は過去2年で2度目となる。
財務省の声明によると、時価総額2億2900万豪ドル(約260億円)の同社株を保有する株主6社は18日から2週間以内に持ち分を売却しなければならない。このうち5社は中国または香港で、1社は英領バージン諸島で登記されている。
ブルームバーグのデータによると、対象6社のうち4社は同社の主要株主で、最大株主のバストネス・インベストメントは約7%を保有している。6社合計では発行済み株式の約27%を保有している。ノーザン・ミネラルズ株は18日序盤のシドニー市場で売買停止となった。
豪政府は2024年にもノーザン・ミネラルズ株を保有する株主5社に対し、持ち分売却を命じた。豪政府は最終的に、この命令に違反したとして中国企業を提訴し、昨年勝訴している。
オーストラリアや米国を含む西側諸国は、防衛産業やエネルギー転換に不可欠な重要鉱物・金属分野への中国からの投資を制限しようとしている。中国はレアアースの生産・加工でほぼ独占的な地位を握っており、昨年以降はトランプ政権との貿易摩擦の中でレアアースの輸出規制を戦略的に活用している。
ノーザン・ミネラルズの広報担当者からは現時点でコメントを得られていない。
原題:Australia Orders Chinese Investors to Sell Stakes in Mining Firm(抜粋)
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