片山さつき金融相が、米アンソロピックの最新の人工知能(AI)モデル「Mythos(ミトス)」に関連し、国内大手金融機関の幹部との会合を検討していることが分かった。日本銀行の植田和男総裁の出席も調整中だという。高度な性能を背景に銀行システムへの潜在的な脅威論が急速に拡大している。

複数の関係者が明らかにした。早ければ今週中にも開催予定で、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ(FG)などの銀行や他の金融機関の担当者を集め、状況の認識を共有する予定だという。全国銀行協会加藤勝彦会長(みずほ銀行頭取)や日本取引所グループ(JPX)の山道裕己最高経営責任者(CEO)の参加も準備されている。

財務省内で記者団の取材に応じた片山氏は、ブルームバーグの報道を認めた上で、会合は24日午後1時ごろの開催で調整していると明らかにした。問題の現状認識を共有することに加え、「国際金融社会で問題が指摘され始めており、こうしたことについて話したいと思っている」と語った。会合は金融庁側から呼び掛けたという。

Photographer: Aaron Schwartz/Bloomberg

アンソロピックはミトスについて、主要な基本ソフト(OS)やウェブブラウザーのぜい弱性を特定する能力が極めて高く、サイバー攻撃などへの悪用が可能なことから提供先を限定している。

ベッセント米財務長官とパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は今月、ウォール街の銀行トップらと緊急会合を開き、リスクや各行の防衛策について協議した。三菱UFJ銀行の大沢正和頭取は17日のインタビューで、ミトスに関連し、「サイバーセキュリティーリスクは金融機関のトップリスクの一つ」と述べた。

AIエンジニアでもあるチームみらいの安野貴博党首は22日の電話インタビューで、片山氏が金融機関幹部と危機感を共有することは重要との認識を示し、「政府としては、どれほどのリスクがありそうか情報交換を行ってほしい」と述べた。

(片山金融相のコメントを追加して更新します)

--取材協力:横山桃花、梅川崇、照喜納明美.

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