(ブルームバーグ):米テキサス州の子牛から、肉食寄生虫の新世界ラセンウジバエ(NWS)の2例目が検出された。被害が拡大すれば米国の牛肉産業に影響を及ぼしかねないとの懸念が強まっている。
米農務省(USDA)は5日夜の声明で、テキサス州ザバラ郡で生後1カ月の子牛から検出されたと発表した。この子牛は、今週早くに確認された場所から約5.6マイル(約9キロメートル)離れた所にいた。先のケースは、米国内で約10年ぶりにNWSが確認された事例だった。
米国では牛の飼養頭数の減少が牛肉価格を押し上げており、NWSの国内流入は牛肉業界にとって新たな障害となる。今回の追加検出により、牛の移動を制限する予防的措置がさらに強化される可能性が高まった。ジョージア州農務省は5日、テキサス州12郡から州内への家畜およびペットの移動を制限すると発表した。
米農務省は最初の検出確認後、半径20キロメートルの区域で検疫や移動制限、監視を実施したほか、拡散を防ぐため不妊虫の放散も前倒しで進めている。同省のホスキンズ・マーケティング・規制プログラム担当次官は声明で、今回のケースはその監視区域内で確認されたと説明した。
米農務省によると、NWSは米国の食料供給に脅威を与えるものではない。米食品医薬品局(FDA)はすでに家畜向け治療薬を承認しており、米農務省は今週、薬剤をテキサス州へ搬入していると明らかにしていた。
幼虫が動物の体内に入り込み、数日で死に至らせることもあるこの寄生バエは、最近メキシコでの確認例が急増している。米国は過去1年の大半にわたりメキシコからの家畜輸送を停止しており、当局はこの寄生バエの拡散抑制に必要な措置だとしている。一方で、この措置で牛の供給不足はさらに深刻化し、消費者向け牛肉価格は上昇している。
原題:Second US Screwworm Case Confirmed in Texas by USDA (1)(抜粋)
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