(ブルームバーグ):米オルタナティブ投資会社ブルー・アウル・キャピタルのプライベートクレジットファンドは14日、債券投資家から4億ドル(約636億円)を調達した。人工知能(AI)によって影響を受けるソフトウエア投資や、融資基準の緩和への懸念が高まり、かつて活況だった業界が揺らぐ中で、同種の案件としては1カ月超ぶりとなった。
債券を発行したのは主に中小企業向けに直接融資を手掛ける上場ビジネス・デベロップメント・カンパニー(BDC)、ブルー・アウル・キャピタル・コープ(OBDC)。規制当局への提出資料によると、2028年償還の投資適格債で、利回りは6.5%に設定された。
プライベートクレジット運用会社は全体的に、AIの影響で事業が脅かされる企業へのエクスポージャーに対する懸念の高まりに直面している。これにより、非上場ファンドでは解約請求が過去最多水準に膨らみ、上場ファンドは純資産価値(NAV)を大きく下回る水準で取引されている。
ブルー・アウルはここ数カ月、市場の不安の影響を最も強く受けており、株価は年初来で43%下落。OBDCも現在、NAVに対して約25%のディスカウントで取引されている。それでも今回の起債は、プライベートクレジット市場に対する投資家の信頼感が回復しつつある可能性を示すものといえる。
ブルー・アウルの広報担当者はコメントを控えた。
提出資料によると、OBDCの債券は同程度の年限の米国債に対して約2.7ポイントのスプレッドで発行された。ブルームバーグが集計したデータでは、米国のBDCスプレッドはここ数週間で拡大し、1月の1.7ポイントから約2.25ポイントに拡大している。これに対し、米国の高格付け債のスプレッドは約0.8ポイントにとどまる。
提出資料によると、モルガン・スタンレーが今回の起債を支援する。調達資金は既存債務の返済に充てられるという。
原題:Blue Owl Private Credit Fund Raises $400 Million in Bond Market(抜粋)
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