トランプ米大統領は、5月の米雇用統計が予想以上に強かったことを受けて米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに踏み切るのは誤りだとの考えを示した。一方で、ウォーシュFRB新議長に影響を与える意図はないと強調した。

トランプ大統領は7日に放送されたNBCの番組「ミート・ザ・プレス」でのインタビューで、「最近は良い経済指標が発表されると、市場は下落する。金利が引き上げられると考えるからだ」と指摘。「利上げを実施する理由はない」と述べた。

5月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は堅調な伸びを示し、ブルームバーグ調査のエコノミスト予想を全て上回った。これを受けて米国債は売られ、金利スワップ市場では年末までの0.25ポイント利上げが完全に織り込まれた。

トランプ氏の発言は、FRB議長として初の連邦公開市場委員会(FOMC)に臨むウォーシュ氏に、経済面と政治面の双方から圧力が強まっていることを改めて浮き彫りにした。FOMC会合は6月16-17日に開催される。

トランプ氏は「政策金利を引き上げるのは誤った判断だ」とし、「むしろ利下げすべきだ」と続けた。

もっとも、債券市場での売りとFRB政策見通しの修正は、ウォーシュ体制下のFRBが目標を上回るインフレの抑制に向け、政策金利引き上げを迫られるとの見方が強まっていることを示している。

トランプ氏はNBCに対し、「私はケビン(ウォーシュ氏)と一緒にやっていくつもりだ」と発言。「彼を大いに尊敬しているが、私の考えでは、国の経済が好調な時に直ちに利上げをして罰を与えるようなことはすべきではない」と語った。

さらに、「われわれには債務の問題があり、ほかにもさまざまな課題がある」とし、「対処したいことがある。国防費をさらに増やしたい」と付け加えた。

原題:Trump Says Fed Rate Increase Would Be Wrong, Again Calls for Cut(抜粋)

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