フランスの高級ブランドグループ、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンでは、主力のファッション部門の売上高が1-3月(第1四半期)に減少した。中国で改善の兆しが見られたものの、中東での戦争がルイ・ヴィトンやディオール製品の需要を圧迫した。

13日の発表によると、ファッション&レザーグッズ部門の実質ベースの売上高は1-3月に2%減。アナリスト予想は0.05%の減少だった。グループ全体の実質ベースの売上高は1%増加したものの、市場予想には届かなかった。

高級ブランド業界が長引く低迷から脱却するとの年初時点の期待は、中東での戦争開始とともにしぼんだ。ドバイなど同地域の商業拠点で需要が減退したことが背景にある。

パリに本社を置くLVMHは同社売上高の約6%を占める中東事業について、「年初は非常に好調な滑り出しだった」が、その後は打撃を受けたと説明した。今回の戦争により、グループ全体の実質ベースの成長率は1-3月に約1ポイント押し下げられた。

LVMHの米国預託証券(ADR)は今回の決算発表後、ニューヨーク市場で一時6%安となった。同社の株価は2026年1-3月に28%下落し、年初としては過去最悪のスタートとなっていた。LVMHは規模の大きさと高級ブランド事業の幅広さから、業界の先行指標として注目されている。

1-3月は欧州と日本が低調だった一方、米国と中国を含む地域は予想外に好調だった。実質ベースの売上高はそれぞれ3%、7%増となり、市場予想を上回った。特に中国は春節のショッピングシーズンで強さを示し、化粧品小売りのセフォラ(Sephora)でも動向が改善したとLVMHは付け加えた。

原題:LVMH Sales Disappoint as Middle East War Crimps Dior Demand (1)(抜粋)

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