シンガポールは、外国の中央銀行が保有する金を受け入れるため、保管スペースの増設を検討している。国際的な金取引拠点としての地位確立を目指す取り組みの一環だ。

事情に詳しい複数の関係者によると、同国はチャンギ空港近郊の用地を含む候補地を検討している。協議の非公開を理由に匿名を条件に語った。

シンガポール通貨庁(MAS、中銀)の報道官は問い合わせに対し、「金保管のために既存の施設を活用することを検討している」と述べたが、MASの保管庫を拡張するかどうかについてはコメントを控えた。

MASは地元業界団体と手を組み、金取引を活性化するためのサービスや商品開発を計画している。これには、店頭(OTC)取引の決済システムや資本市場関連の商品などが含まれる。

金の保管庫は通常、空港への安全かつ効率的なアクセスが可能な場所に設置される。金を容易に空輸でき、陸上輸送時間を最小限に抑えられるためだ。

各国中銀は大量の金準備を保有しており、流動性の供給源でもあるため、誘致できれば、市場形成を担う金融機関の支援と合わせて、シンガポールの計画における重要な要素となる。世界最大の金取引ハブであるロンドンでは、中銀と金融機関が一体となって基盤を形成しており、毎日、数十億ドル相当の金が取引されている。

原題:Singapore Weighs Adding Gold Storage for Global Central Banks(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.