(ブルームバーグ):国際金融拠点の英ロンドンでは、人工知能(AI)の普及に伴い、ホワイトカラー職の求人減少が鮮明になっている。 求人検索エンジンの英アズナによると、金融アナリストの求人は現在約80件にとどまり、4年前の350件超から大幅に落ち込んだ。
同様の変化は他のホワイトカラー職にも広がっており、ロンドンのオフィスやパブ、地下鉄車両をスーツ姿で埋め尽くしていたかつての存在感は急速に薄れつつある。国際的な専門職人材の集積地であるロンドンは、AIによる雇用構造の変化が世界でもとりわけ如実に表れている。
アズナによると、企業弁護士やソフトウエア開発者、経営コンサルタント、デジタルマーケティングマネジャーなど、かつて数百件規模だった職種の求人も軒並み2桁台まで落ち込んだ。ホワイトカラー職がロンドン全体の求人に占める割合は現在約25%と、2022年の約半分から低下した。
ロンドン市当局の調査によると、市内労働者の約半数に当たる240万人が、AIによって業務の一部を自動化できる職種に従事している。これは英国平均を上回る水準だ。
AIは多くの労働者の生産性向上に寄与する可能性がある。特に、判断力や創造性、対人関係の構築などが求められる複合的な職務では、その効果が大きいとみられる。
一方で、簿記担当者やブローカー、事務職員の一部は、AIツールによって職を失うリスクが高いとされる。ロンドンでは、この高リスク区分に属する労働者が30万人超に上る。さらに74万8000人が次に高いリスク区分に分類されており、エコノミストやソフトウエア開発者、会計士などが含まれる。

原題:AI-Led Job Losses Bite for London’s Coders, Lawyers and Analysts(抜粋)
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