(ブルームバーグ):英HSBCホールディングスのシンガポール保険子会社の買い手として、ドイツのアリアンツが最有力候補に浮上したと、事情に詳しい関係者が明らかにした。
非公開の協議であることを理由に匿名で話した関係者によれば、アリアンツが提示した買収額は他の候補企業を上回り、最も可能性の高い買い手候補となった。
関係者によると、アリアンツとHSBCは詳細を詰めている段階にあり、近く発表される可能性もある。HSBCは同事業について最大20億ドル(約3200億円)の評価額を求めていた。
協議は継続中で、最終決定は下されておらず、他の買い手候補も引き続き同資産に関心を示していると、関係者は付け加えた。
アリアンツの担当者はコメントを控えた。
HSBCの広報担当者は、シンガポール保険部門は戦略見直しの対象となっており、まだ決定は下されていないと述べた。同行は国際的なウェルスおよびホールセール銀行業務の拠点としてシンガポールに力を入れており、シンガポールは同行の戦略にとっても極めて重要で、投資と成長の重点対象でもあると、同担当者は付け加え、それ以上のコメントを控えた。
一方のアリアンツはシンガポールでの事業拡大を目指してきたが、2024年にはインカム・インシュアランスの過半数株式を約22億シンガポールドル(約2700億円)で買収する提案を撤回した。同社傘下のアリアンツ・グローバル・インベスターズは、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行の資産運用部門を買収するための独占交渉に入っていると、事情に詳しい関係者が述べていた。
HSBCはシンガポール保険部門の売却先として、アリアンツのほかに住友生命保険、第一ライフグループを最終候補に絞り込んでいた。カナダのサン・ライフ・ファイナンシャルや日本生命保険などもかつて、候補の一角とされていた。
HSBCは1月にシンガポール保健事業の見直しに着手し、その時点ではシンガポールを優先市場と位置付けていた。
同行は4年前、クイン前最高経営責任者(CEO)の下でAXAシンガポールを5億2900万ドルで買収した。後任のジョルジュ・エレデリーCEOは経営体制の簡略化や、人員と事業を削減してきた。HSBCの株価は、同氏が2024年9月に就任して以降、香港市場で2倍に跳ね上がった。
原題:Allianz Said to Lead Bidding for HSBC’s Singapore Insurance Unit(抜粋)
(HSBCのシンガポール戦略について加えます)
--取材協力:Elffie Chew、Chanyaporn Chanjaroen、Eyk Henning.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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