イラン軍艦の保護に弔問・・・“外交”でエネルギー確保を図るインド

インドのタンカーは、なぜ封鎖状態のホルムズ海峡を通過できたのか。

インド政治に詳しい伊藤融教授はこう指摘する。

防衛大学校 伊藤融 教授
「外交交渉の結果として、タンカーの航行が認められたのだろう」

3月4日、アメリカ軍の攻撃を受けたイランの軍艦がインド洋で撃沈。80人以上が死亡した。

このときインドは、イランの別の軍艦を港に受け入れ、乗組員約180人を海軍基地で保護するという異例の対応を取った。

インド ジャイシャンカル外相
「我々はこれが正しい判断だったと考えている。人道的な配慮にイランの外相も感謝の意を表明している」

さらに3月5日、インドの外務次官がイラン大使館を弔問したことを初め、外相が電話会談を重ね、モディ首相とペゼシュキアン大統領との電話会談も実現した。

インド モディ首相
「インドは戦時下でも船舶の安全な航行を確保するため、外交を通じて努力を続けている」

取り巻く環境が厳しい中、インドは外交によってエネルギー確保を図ろうとしている。

防衛大学校 伊藤融 教授
「地政学的に見れば、パキスタンという最大の敵国の一つ、すぐ隣に位置するイランは味方につけなきゃいけない。もちろん、アメリカ・イスラエルとの関係も重要。どの陣営にも明確な非難はできないし、明確にどちらかを支持することもできない」
「ただインドの場合は日本と違って同盟国は持っていない。国益に基づいてプラグマティック(現実的)に行動するというのが、インドの伝統的な外交のやり方」