米金融大手シティグループの元最高経営責任者(CEO)であるサンディ・ワイル氏と妻のジョーン氏は、カリフォルニア大学デービス校(UCデービス校)の獣医学部に1億2000万ドル(約184億円)を寄付すると発表した。今回の寄付は、動物医療分野では過去最大級の規模となる。

UCデービス校によると、寄付金はキャンパスの大規模拡張に充てるほか、動物とヒトの病気を横断的に分析する「比較医学」分野の強化に役立てる。またがんや神経、心臓に関わる病気の研究に活用する。同校は獣医学部の名称を「UCデービス・ワイル獣医学部」に改称する。

同学部は、2018年にリンパ腫と診断されたワイル夫妻の愛犬エンジェルの治療を担当した。ジョーン氏は声明のなかで、「エンジェルがUCデービスで受けた治療は、家族に深い印象を残した」と語り、その時の経験が今回の大型寄付のきっかけになったと説明した。夫妻はエンジェルの死後も、同じビション・フリーゼという犬種のスイートピーという名前の犬を飼っている。

米国では、獣医師不足が課題となっている。UCデービス校は、今回の寄付によって学生の受け入れや訓練に必要な施設の拡充が進み、人材育成を後押しすると期待しているという。

92歳のサンディ・ワイル氏は、現在のシティグループの形成を主導したことで知られ、金融業界で長いキャリアを築いてきた。2014年からはUCデービス校の学長諮問委員会のメンバーを務めるなど、文化や教育、医療の分野で多額の寄付を行う慈善活動家として知られている。

Photographer: Michael Short/Bloomberg

原題:Weill Gives $120 Million to Vet School That Treated His Dog(抜粋)

--取材協力:Janet Lorin.

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