先週までの円安警戒から一転、きょうは1ドル=153円台をつけるなど、異常な円高が進みました。市場を動揺させたのはきわめて異例の日米協調介入の可能性でした。

週明けの株式市場。日経平均株価は一時、1100円以上の急落となりました。その要因は…

岩井コスモ証券 担当者
「選挙の絡みも為替に影響があるのかなと」
「2円くらい一気に円高に振れた」

円相場が急速に円高にふれたためです。

先週のマーケットの話題は「円安」一色。衆院選に向けて与野党が消費税の減税を掲げ財政悪化の懸念が拡大し、1ドル=160円台も間近となっていました。

ところが、金曜日、日銀の植田総裁の会見中に1ドル=159円をつけた後、不自然に円高方向に動きました。日本時間の土曜日未明にも極端な円買いが進み、5円ほど円高になったのです。

なぜ一気に動いたのか?市場に走った観測が流れを劇的に変えました。

異例の「日米協調介入」の可能性です。

外為どっとコム総研 神田卓也 シニア為替アナリスト
「介入するなら日本単独だろうというふうに思っていたところにアメリカが協調してチェックを行ったのが、非常に意外感が大きかった点、マーケットとしても不意を突かれた点」

通常、日本の円を守るのは日本の当局。しかし、アメリカが自国通貨のドルを売ってまで為替介入をするのはきわめて異例で、実際の協調介入となれば28年ぶりの出来事です。

値動きのインパクトも大きく、市場は動揺したのです。

協調介入は本当に行われるのか、片山財務大臣は…

片山さつき 財務大臣
「申し上げられることは何もございませんので。(Q.アメリカとの協調介入は視野に入っているのか?)現時点で申し上げられることはございません」

これで円安は落ち着くのか、専門家は…

外為どっとコム総研 神田卓也 シニア為替アナリスト
「あくまでも時間稼ぎの措置だというふうに考えられている、円買い介入をしたからといって、高市政権の財政不安が消えるわけではない。財政懸念で円が売られるシナリオは十分、今後想定される」