(ブルームバーグ):28日の日本市場ではドルの大幅安がテーマとなりリスク回避的な動きが先行しそうだ。円が上昇して株価は弱含みそうだ。債券は小じっかりとみられるが、40年債入札の結果で流れが変わる可能性もある。
米国の外交・経済の不確実性への懸念から、ドルが主要通貨に対し全面安となる中、トランプ米大統領は日本時間28日の早朝、ドルが過度に下落したとは考えていないと述べた。これに先立ち片山さつき財務相は米国の当局と緊密に連携しながら適切な対応を取ると発言。円買いドル売り市場介入への警戒感から、対円でのドル下落は3日間で4%弱に達した。
ドル下落は一段と進む可能性が高い。27日はドルは安全通貨とされるスイスフランに対しても2%程度下落、金の上昇率は昨年4月のトランプ関税ショック時にほぼ並んだ。
円高を受けて、株価は下落気味となりそうだ。市場の焦点は、きょうの取引終了後以降からヤマ場を迎えるテック企業の決算に徐々に移るとみられる。国内ではアドバンテストの決算が予定される。日本の人工知能(AI)関連の中心銘柄の一つで過去半年で株価が倍以上になっているだけに注目度は高い。
海外ではオランダの半導体露光装置最大手ASMLホールディング、米マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、テスラの決算発表が予定される。これらの決算を通じて投資家はAI関連設備投資の今後の展望を探ることになるだろう。
債券市場では、40年国債入札が注目だ。軟調な入札になるリスクを指摘する声が出ている。また、トランプ大統領のドルに関する発言を受けて売りが膨らんだ米債の動向にも要注意だ。
このほか米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。政策変更は予想されておらず、市場の注目は次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長人事に移っていることもあり、大きな材料にはなりにくいとの声もある。
(注:表中の終値は米国時間終値。円相場は対米ドル、前営業日比は円の対ドル変化率。米10年金利の前営業日比は変化幅(単位:%ポイント)。日経平均の前営業日比はシカゴ・マーカンタイル取引所清算値と大阪取引所清算値との比較。シカゴ取引所が休場の場合は大阪取引所の前日清算値と最終取引値の比較。金は1トロイオンス当たりのドル建て価格)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.