(ブルームバーグ):アナログ半導体で世界最大手の米テキサス・インスツルメンツ(TI)は、今四半期の売上高について強気の見通しを示した。産業機器や自動車向けの需要が回復に向かっていることを示唆している。
27日の発表資料によると、1-3月(第1四半期)の売上高予想は43億2000万-46億8000万ドル(約6570億円-7120億円)で、中央値が市場予想平均の44億2000万ドルを上回った。同四半期の1株利益は最大で1.48ドルと想定。市場予想は1.26ドルだった。
強気見通しは、顧客側の在庫調整が進展し、再発注の動きが始まったことを示唆する。これを受け、TI株は時間外取引で約5%上昇した。27日終値は196.63ドルで、年初来で13%高となっている。

アナログ信号をデジタル処理用に変換するアナログ半導体は、自動車や工場設備など幅広い分野で使われる。このため、TIの業績は将来の景況感を占うバロメーターとされる。
設備・車両メーカーは、部品製造から製品組み立てまでの期間を見越し、かなり早い段階で発注を行う傾向がある。
10-12月(第4四半期)の売上高は前年同期比10%増の44億2000万ドル、1株利益は1.27ドルだった。市場予想は売上高が44億3000万ドル、1株利益が1.30ドルだった。
TIの売上高は、在庫過剰が重荷だった前年同期から増加に転じたものの、本格回復には市場の想定より時間を要した。投資家がより明確な回復の兆しを待つ中、同社株は過去2回の決算発表後に下落していた。
シーポート・グループのアナリスト、ジェイ・ゴールドバーグ氏はブルームバーグテレビジョンで、回復がようやく始まったと指摘。「回復軌道に乗ったようだ。記憶にある限り初めて、販売の伸びが在庫増を上回り始めている」と述べた。
原題:Texas Instruments Gives Solid Outlook as Chip Orders Rebound (1)(抜粋)
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