米ボーイングは2025年最後の3カ月に2四半期連続でキャッシュを創出し、57%の増収を達成した。受注は急増し、業績回復の継続に成功した。

25年10-12月(第4四半期)のフリーキャッシュフローは3億7500万ドル(約574億円)と、アナリスト予想を上回った。売上高は239億5000万ドル。航空ナビゲーション部門「ジェプセン」および関連資産の売却益として96億ドルを計上し、収益を押し上げた。

一方、これまでも費用超過を繰り返してきた空中給油機「KC-46」に関連して再び会計上の損失が発生し、株価は下落。同社の防衛部門はKC-46を含め固定価格による開発案件を多数抱えているが、近年は契約価格内にコストを抑えることが難しくなっている。

KC-46に絡み今回計上した特別損失は6億ドルで、米戦争省(国防総省)への納入機数を増やすための支出だったと、ケリー・オートバーグ最高経営責任者(CEO)はCNBCで語った。

オートバーグCEOは27日、従業員向けのメッセージで「状況の進展で、期待も高まっている。顧客や利害関係者は今年、当社により多くを求めてくるだろう」と述べた。

オートバーグ体制の下で、ボーイングは5年近く続いた運航上・品質上の問題から抜け出しつつある。10-12月の納入機数は約3倍に増え、同社は「737」と「787ドリームライナー」の生産ペースを引き上げた。トランプ米大統領やホワイトハウスとの関係改善にボーイング機の購入が利用される例もあり、同社の受注残は6820億ドルと過去最高に達した。

10-12月の調整後1株当たり利益は9.92ドルと、四半期としては過去10年以上で最高の水準を記録。ジェプセン売却が11月に完了したことで、利益は1株当たり11.83ドル押し上げられたと、同社は発表文で説明した。

ブルームバーグがまとめたデータによると、この特殊要因を除くと、1株当たり損益はアナリストが予想していた同46セントの損失を下回る。

同四半期には737が月42機、787は月8機と生産を加速したが、「このペースでの安定に引き続き注力する」という。期中の純受注は336機に上り、納入は160機だった。

原題:Boeing Cash, Sales Rise After Most Jet Deliveries Since 2018 (3)(抜粋)

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