(ブルームバーグ):ウクライナ和平案を巡り米国とロシア、ウクライナの交渉担当者がアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで開いていた2日間の協議が、24日に終了した。ウクライナのゼレンスキー大統領は協議について、「建設的」な内容で、ロシアによる全面侵攻を終結させるための可能な枠組みが焦点となったと述べた。
ゼレンスキー氏は24日、協議の結果についてウクライナ代表団から報告を受けた後に発言。協議には3カ国の軍関係者に加え、米国のウィトコフ特使、トランプ大統領娘婿のジャレッド・クシュナー氏も参加したと明らかにした。
「各国は交渉のそれぞれの側面について自国に報告し、今後の対応を指導者と調整することで一致した」とゼレンスキーは述べた。
さらに「軍代表者は次回協議に向けた論点のリストを確認した。ウクライナとしては前進する用意があり、条件が整えば来週にも追加の会合が開かれる可能性がある。代表団が帰国次第、直接報告を受ける予定だ」と語った。
これより先、ロシア軍は夜間に370機を超える無人機(ドローン)とミサイル21発を発射したと、ゼレンスキー大統領はXに投稿。首都キーウとその周辺、北部のスムイ、ハルキウ、チェルニヒウの各州の一部が攻撃を受け、広範囲で停電が発生しているという。
ウクライナのシビハ外相はこの攻撃について、プーチン大統領による「シニカル」な行為だと非難。「彼のミサイルはわれわれの国民だけでなく、交渉のテーブルも標的にした」とXに投稿した。
キーウでは少なくとも1人が死亡、4人が負傷した。クリチコ市長は、落下した破片が複数の地区で火災を引き起こし、水道と暖房の供給が途絶しているとテレグラムに投稿した。
キーウでは、気温がセ氏マイナス約8度となる中で約6000棟が暖房なしの状態に置かれた。クリチコ氏によれば、今回の攻撃で重要インフラが損傷。その多くは月初の攻撃後にようやく復旧したばかりだったという。クレバ副首相は、キーウで80万人以上が停電状態にある。
ハリコフでは産院や避難民用の宿舎、医療専門学校、住宅などが被害を受け、数十人が負傷したと、ゼレンスキー氏は説明。地元当局によれば、少なくとも31人が負傷した。
人口約30万人のチェルニヒウ市ではほぼ全域が停電となり、当局は住民に対し水を貯めて保管しておくよう呼びかけた。
原題:Ukraine Talks End in Abu Dhabi as Kyiv Endures New Air Barrage(抜粋)
Ukraine, US, Russia Talks Were Constructive, Zelenskiy Says
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