(ブルームバーグ):動画配信サービスの米Netflixの2025年10-12月(第4四半期)決算は、おおむね市場予想を上回る内容となった。一方、先行きについては、番組制作支出の増加や、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)買収コストを理由に慎重な見通しを示した。
Netflixは20日、26年に映画やドラマなどの番組の制作支出を10%増やす計画を明らかにした。ワーナーのスタジオ事業とストリーミング事業を買収する計画も進める方針だ。同社は昨年、番組制作支出に約180億ドル(約2兆8500億円)を投じ、加入者数は約8%増えて3億2500万人を超えた。
Netflixは26年1-3月(第1四半期)の1株利益(EPS)を76セントと、市場予想(82セント)を下回ると予想した。売上高見通しは122億ドルと、市場予想と一致した。26年通期については売上高見通しが最大14%増の517億ドル、営業利益率は31.5%との見通しを示した。
米株式市場引け後の時間外取引で、株価は一時5.1%安を付けた。
10-12月期の売上高は121億ドル、1株利益は56セントと、いずれも市場予想を上回った。25年の通期売上高は452億ドルと、前年から16%増加した。

年末にかけての番組ラインアップも好調だった。人気ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の最終エピソードや、ヒップホップ界の大物ショーン・コムズを題材にしたドキュメンタリー「ショーン・コムズ: 裁きの時」、新作映画「フランケンシュタイン」などを配信した。
Netflixは、世界有数の規模の映画・テレビ番組ライブラリーを取得するためワーナー買収を図っている。ワーナーのライブラリーを新たな作品創出に活用するほか、消費者向け商品や体験型事業、ビデオゲームといった新規ビジネスの拡大につなげる狙いだ。昨年の番組制作投資により視聴動向は小幅に改善し、下期の総視聴エンゲージメントは約2%増加した。
新規加入者数や視聴の伸びが鈍化する中でも、Netflixは値上げや広告導入によって2桁の増収を維持している。同社は26年に再び値上げを行う見通しで、広告収入は25年の15億ドルから今年は倍増すると予測している。
ワーナー買収を巡り米パラマウント・スカイダンスと買収合戦を繰り広げているNetflixは20日、従来の現金と株式を組み合わせた買収提案を全額現金に改める修正合意に達したと発表した。
原題:Netflix to Boost Program Spending in 2026, Crimping Profit (1)、Netflix to Boost Spending on Programs in 2026, Crimping Profit(抜粋)
(26年通期見通しやワーナー買収案の修正合意などを追加して更新します)
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