(ブルームバーグ):米国防総省請負業者から機密情報を入手し報道したとされる米紙ワシントン・ポストの記者の自宅を連邦捜査当局が捜索したと、ボンディ司法長官が明らかにした。
ボンディ氏は記者の名前を公表しなかったが、ワシントン・ポストは該当記者がハンナ・ナタンソン氏だと報じた。同紙の記事によると、14日にバージニア州の自宅にいた際に捜索を受けたナタンソン氏は、自身は捜査対象ではないと告げられたという。
ボンディ氏は14日のX(旧ツイッター)への投稿で、「今週、国防総省の求めに応じて、司法省と連邦捜査局(FBI)が、国防総省請負業者により違法に漏えいした機密情報を入手し報道していたワシントン・ポストの記者の自宅で、捜索令状を執行した」と述べた。
ナタンソン氏はここ数週間、米政府によるベネズエラのマドゥロ大統領拘束に関する報道に関わっていたが、過去1年の大半は、トランプ政権が推し進める連邦政府の規模・権限縮小について取材していた。昨年12月には、解雇やプログラム削減が進む中で、多数の政府職員から秘匿性の高い情報の提供を受けたと報じたナタンソン氏の記事が同紙に掲載された。
報道の自由の擁護団体「リポーターズ・コミッティー・フォア・フリーダム・オブ・ザ・プレス」のブルース・ブラウン会長は声明で、今回の捜索について「報道の独立性に対する政権の介入が著しくエスカレートしたものだ」と批判。「捜索は機密情報源を危険にさらし、公益報道全体を損なう恐れがあるため、捜索を最も極端なケースに限定する連邦法や司法省の指針が存在する」と指摘した。
ワシントン・ポストの広報担当者にコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。
同紙によると、令状には、メリーランド州在住の国防総省請負業者で、システム管理者を務めていた人物に対する捜査の一環と記されていた。この人物は、機密報告書に不正にアクセスして持ち帰ったとして告発され、現在勾留されている。報告書はランチボックスの中と自宅地下室で発見された。
原題:Bondi Says Reporter’s Home Searched in Pentagon Contractor Probe(抜粋)
--取材協力:Zoe Tillman.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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