ドイツの極左グループ「ボルケーノ・グループ」は4日、ベルリン南西部で前日発生した大規模停電を巡り、犯行声明を出した。約5万世帯と2000事業所が影響を受けたこの停電は、放火が原因の可能性があるとみられていた。

同グループはニュースサイト「ナハリヒテン・アウス・ライプツィヒ」に掲載された声明で、標的は化石燃料産業だったと主張した。同サイトは、こうした組織が匿名で情報を発信する場として頻繁に使われている。

ボルケーノ・グループは声明で、「ベルリン南西部の比較的裕福でない住民には謝罪する」としながらも、「これらの地域に住む多くの別荘所有者に対する同情は限られている」とした。

ベルリン州のシュプランガー内務相はXへの投稿で、当局がこの声明を本物と判断したと明らかにした。その上で、「ベルリン市民や訪問者に対するこの非人道的な攻撃を最も強い言葉で非難する」とし、捜査は継続中だと付け加えた。

ベルリン市のウェグナー市長は、事態収拾のために軍の支援を要請する可能性があると表明。「この攻撃により、左翼過激派とみられる人物らは、人命、とりわけ病院の患者や高齢者、子ども、家族の命を危険にさらすことを承知の上で行動した」とXに投稿した。

ロビー団体UVBによると、地元企業は今回の混乱による損失が数百万ユーロ規模に上ると見込んでいる。

送電網運営会社ストロムネッツ・ベルリンは、3日夜までに7000世帯と150事業所で電力が復旧し、4日にはさらに3000世帯が復旧する見通しだと明らかにした。一方、完全復旧は8日以降となる可能性があると警告。約3万8000世帯と2000事業所ではいまだ停電が続いているという。9月に起きた同様の大規模停電の際も、復旧までに数日を要していた。

ベルリン消防当局によれば、今回の停電は一部地域で携帯電話の通信や暖房にも影響を及ぼした。商店は閉鎖を余儀なくされ、病院や高齢者施設は患者や入所者を移動させた。ベルリンでは気温が氷点下まで下がり、市内は雪に覆われている。

原題:Activist Group Claims Responsibility for Berlin Power Outage(抜粋)

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