南米コロンビアのドル建て国債が5日に下落した。ベネズエラのマドゥロ大統領拘束後、コロンビアのペトロ大統領とトランプ米大統領との間で緊張が高まったことが背景にある。

ドル建て国債は各年限にわたり額面1ドル当たり約1セント下落。2049年償還債の下げが目立った。一方で、コロンビア・ペソは取引開始直後に一時2%下落したものの、その後持ち直して終値は0.9%高だった。

トランプ大統領は4日夜、ペトロ氏について「コカインを製造し、それを米国に売るのを好む病んだ人物」とし、「彼がそれを続けられるのもそう長くはないだろう」と大統領専用機内で記者団に語った。

これに先立ち、ペトロ氏は米国のベネズエラにおける軍事作戦を非難。「ベネズエラおよび中南米の主権に対する侵略」を拒否すると述べた。

スタンダードチャータードのエコノミスト、ダン・パン氏は「二国間の緊張がエスカレートするリスクが、市場に確実に悪影響を及ぼしている」と指摘。「コロンビアへの影響はより大きくなり、今後も緊張が高まる恐れがある」と述べた。

ペトロ氏はソーシャルメディアへの投稿でトランプ氏の脅威を「不当」だとし、反発姿勢を崩していない。同氏は麻薬取引を助長した疑いで昨年10月から米国の制裁対象となっているが、この疑惑を改めて否定した。

ペトロ政権が先月、最低賃金を23%引き上げると発表して以来、インフレや財政悪化への懸念が強まり、コロンビア国債は下押し圧力にさらされている。

原題:Colombia’s Bonds Drop Amid Trump and Petro Latest Spat (2)(抜粋)

--取材協力:Carolina Wilson、Leda Alvim.

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