(ブルームバーグ):5日の日本市場は株式が大幅反発。前週末の米国市場で半導体関連中心に買われた流れに加え、為替の円安が追い風となった。東証株価指数(TOPIX)は最高値を更新し、日経平均株価は昨年10月31日以来の高値で終えた。
株高や円安を受けて債券は下落し、新発10年債利回りは1999年以来の高水準を更新した。円の対ドル相場は157円台前半で軟調に推移した。
株式は東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体関連を中心に電機や機械、銀行などが相場上昇をけん引した。
みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは、日本株は欧米市場が年初から好調なスタートを切った流れに乗っていると指摘。特に米国で上昇したハイテクや半導体株への関心が高いと述べた。ベネズエラ情勢も株高を抑える要因にはなっておらず、むしろ防衛関連株の支援材料になっていると話した。
株式
株式は大幅反発。半導体ファウンドリー(受託製造)の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の株価が上場来高値を更新するなど人工知能(AI)需要を巡る強気な見方は26年も健在で、国内でも関連銘柄への買いが指数を押し上げた。
米国がベネズエラのマドゥロ大統領を拘束したことで市場で地政学リスクの高まりが意識される中、防衛関連株も買われた。三菱重工業は8.4%、IHIは9%上昇した。
インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジストは、円相場が昨年末と比べて円安に振れており、大型輸出株に追い風となっていると指摘した。高市首相の財政支出策のもとで26年の日本経済に対する期待が強まっていることも、この日のリスク選好ムードを後押ししているとの見方を示した。
債券
債券相場は下落。米長期金利の上昇に加え、株式の大幅上昇や円安の進行を受けて売りが優勢だった。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは、円の対ドル相場が157円台に下落し、インフレに対して日本銀行の利上げが後手に回るビハインド・ザ・カーブへの懸念が強まっていると指摘する。
財務省は6日に10年利付国債入札を実施する。鶴田氏は「利回りが歴史的水準に高まっていることや新発債需要により、多少の押し目買いは入るかもしれないが、ビハインド・ザ・カーブへの懸念からなかなか強気にはなれない」と述べた。
りそなアセットマネジメントの藤原貴志チーフファンドマネジャーは、今年は日銀の利上げペース加速が債券市場のテーマとなり、長期金利(新発10年債利回り)は年末までに2.5%に上昇するとの見方を示した。
新発国債利回り(午後3時時点)
為替
円相場は対ドルで157円台前半に下落して推移。ベネズエラ情勢を受けて日銀の利上げが遅れるとの観測などから円売りが優勢だった。
りそなホールディングスの市場企画部の井口慶一シニアストラテジストは、地政学的リスクが高まる場合は通常、日本株が売られて円は買われるとした上で、足元で日本株は反応せず、むしろ楽観モードだと指摘。米国の軍事行動を発端に今後の台湾有事などのリスクも連想され、円は買いにくくなる可能性があると述べた。
この記事は一部にブルームバーグ・オートメーションを利用しています。
--取材協力:アリス・フレンチ.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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