「これで飲んでくれ」国民民主に“大幅譲歩”で合意へ
玉木代表「昼の1時くらいまでは、もう膠着して駄目だと思っていた」(22日出演・TBS「ひるおび」)
停滞ムードが漂っていた交渉の潮目が変わったのは、18日の午後に入ってからだ。
小野寺氏と電話でやりとりをしていた高市総理が、国民民主が求める中間層への拡大を受け入れる考えを伝えたのだ。さらに自動車の購入時にかかる「環境性能割」の廃止も国民民主側の主張を取り入れることになった。環境性能割は高市総理が「2年間の停止」を訴えていたもので、「廃止」は最終局面で譲った形だ。
午後2時半。「これで飲んでくれ」。再び、古川事務所を訪れた小野寺氏は合意文書案を突きつけた。そのおよそ30分後、麻生副総裁に協議状況を説明している時、古川氏から受け入れる旨の電話を受けた。麻生事務所から出てきた小野寺氏は周囲に「合意できた」と興奮気味に語った。

その後、両税調会長は正式に合意を交わした。両党の合意では最大の基礎控除を受けられる対象を年収665万円以下まで引き上げることになった。
国民民主が求める中間層も含まれる結果に、古川氏は「ミッション・コンプリートだというふうに思っております」と話すと、小野寺氏は古川氏の顔を見て「良かったね」と応じた。