(ブルームバーグ):トランプ米政権で制裁政策を統括するジョン・ハーレー財務次官(テロ資金対策・金融情報担当)が近く退任する見通しだと、事情に詳しい関係者が明らかにした。ベッセント財務長官との間で確執があるという。
非公開の情報だとして匿名を条件に語った関係者によると、財務省内では制裁政策の手法や対象を巡り、ここ数カ月対立が続いていた。ハーレー氏の今後の処遇については不透明だが、忠実で重用されてきた人物を政権にとどめる狙いから、複数の大使ポストへの起用案が取り沙汰されているという。
ある政府高官は、ハーレー氏が大使ポストを巡ってホワイトハウスと協議しているとした上で、同氏とベッセント氏は財務省内で引き続き良好な協力関係にあると述べた。
財務省では幹部の離職が相次いでいる。事情に詳しい一部の関係者によれば、ベッセント氏の最初の首席補佐官だったダン・カッツ氏は昨秋に退任。後任のマイケル・フリードマン氏もその後辞任した。財務副長官だったマイケル・フォルケンダー氏も8月に退き、重要ポストである国際問題担当次官はいまだ空席のままだ。
こうした動きを受けて、政府機関の中でも特に金融市場への影響が大きい財務省内部の安定性を巡り、関係者の間で懸念の声が出ている。
ハーレー氏は伝説の投資家ジュリアン・ロバートソン氏に師事したファンドマネジャーの1人で、財務省のテロ・金融情報(TFI)部門を率いている。
原題:Trump Sanctions Chief Poised to Leave After Bessent Tension (1)(抜粋)
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