(ブルームバーグ):米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、敵対的買収を仕掛けている同業パラマウント・スカイダンスから先週に修正案を提示された後、協議再開を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者によれば、ワーナーの取締役会メンバーは、パラマウントがより有利な取引への道筋を示せるかどうか協議しており、Netflixとの2度目の入札合戦につながる可能性がある。取締役会は対応をまだ決めておらず、Netflixとの契約を維持する可能性もあるという。関係者は非公開情報を理由に匿名で語った。
パラマウントは先週、ワーナーから示された懸念に対応する修正案を提示した。ワーナーがNetflixとの契約を破棄した場合に発生する28億ドル(約4270億円)の違約金をパラマウントが負担するほか、ワーナーの債務借り換えを資金面で保証する用意があるとした。また、取引が年末までに成立しなかった場合はワーナーの株主に補償を行うと表明し、規制当局から迅速に買収承認が得られるとの自信を示した。
ワーナーはなおパラマウント案に幾つかの懸念を抱いており、その多くについて過去の声明で明らかにしてきた。ただ、取締役会がパラマウントの提案について、より良い取引やNetflixの条件引き上げにつながる可能性を検討するのは今回が初めてだ。
ワーナーは1株27.75ドルで、映画スタジオと動画配信サービスのHBOマックスをNetflixに売却することで合意している。
ワーナーはNetflixとの合意に関する株主投票実施を急いでいる。一方、CBSやMTVを傘下に持つパラマウントは、ワーナー株に対する1株30ドルでの公開買い付け(TOB)を通じてワーナー株主に直接働きかけており、規制当局にも取引承認を求めている。
パラマウントとNetflixはいずれも、ワーナー買収を確実にするため提示額を引き上げる用意があると示唆している。パラマウントのデービッド・エリソン最高経営責任者(CEO)は、現行案が最終案ではないと述べてきた。またNetflixの経営陣も株主に対し条件引き上げの余地があると伝えている。
ガベリ・ファンズのクリス・マランジ共同最高投資責任者(CIO)は、パラマウントが修正案で提示額を引き上げなかったことにやや失望したとしつつも、条件変更は同社が取引の組み立てで創意工夫を凝らしていることを示していると指摘した。
ワーナーがパラマウントとの再協議を決めた場合、まずNetflixに通知する必要があり、その後、パラマウントに対し提示額を1株30ドル超に引き上げるよう求めることになる。ワーナーがパラマウントの新提案をより有利と判断した場合、Netflixには同条件で対抗する権利がある。
原題:Warner Bros. Weighs Reopening Sale Negotiations With Paramount(抜粋)
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