(ブルームバーグ):日本銀行は19日の金融政策決定会合で政策金利を30年ぶりの高水準となる0.75%への引き上げを決め、今後も追加利上げを行う可能性を示唆したものの、その時期は不透明と受け止められ、外国為替市場の円相場は対ドルで下落した。
市場関係者の間では、引き続き海外との金利差は円にとって不利な状況が続き、2026年も主要10通貨(G10)の中で円は弱含みで推移するとの声が聞かれる。ストラテジストやアナリストら見方は以下の通り。
ANZグループ・ホールディングスの為替ストラテジスト、フェリックス・ライアン氏
- ドル・円が上昇しているのは、市場が日銀の利上げペースや規模に明確な兆候を捉えられていないことを示している可能性
- 26年は4月に日銀が25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げを行うと予想するが、金利差は円にとって不利な状況が続き、来年も円はG10通貨に対し出遅れるとみている
- 26年末までに円は対ドルで153円に達すると予想
イーストスプリング・インベストメンツの債券ポートフォリオマネジャー、ロン・レン・ゴー氏
- ドル・円が上昇しているのは、日銀の追加利上げが差し迫っている兆候がなく、全会一致で利上げを決めたにもかかわらず、高田、田村両審議委員が物価見通しの記述に反対意見を表面したため
- 日銀がより多くの利上げを必要とする可能性を市場は懸念しており、日銀が利上げの道筋を示さない場合、市場は政策が遅れるビハインド・ザ・カーブのリスクを織り込み続ける
スカンジナビスカ・エンスキルダ・バンケンのアジア戦略責任者、ユージニア・ビクトリノ氏
- 日銀の声明は追加利上げの可能性を残しつつも、引き締めペースの変更を示唆しておらず、次回の利上げ時期は早くても来年6-7月ごろと予想。現時点で市場は、日銀の漸進的な利上げペースに慣れている
- 今回の利上げ決定は市場にほぼ織り込み済み。日銀が次回利上げのタイミングについて一切示唆しなかったことを踏まえると、抵抗が少ない道はドル・円に買いを入れることだ
- ドル・円が152円台に下げる唯一の望みは、ドルの下落に依存するが、来年第1四半期にその兆候が表れるとみている
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