(ブルームバーグ):三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は19日、約3962億インドルピー(約6823億円)を投じてインド2位のノンバンクであるシュリラム・ファイナンスの株式2割を取得すると発表した。
傘下の三菱UFJ銀行がシュリラムの第三者割当増資を引き受ける。早ければ今年度内にも出資を完了する見通し。MUFGから取締役2人を派遣し、持ち分法適用会社とする。インド金融セクターに対する海外からの直接投資としては過去最大の規模になるという。
高い経済成長が期待できるインドでは、日本の大手銀行グループによる現地金融機関への出資が相次いでいる。MUFGにとってインドはアジア展開における最後のピースだった。シュリラムへの出資を通じてインド市場の成長を収益に取り込む。
シュリラムは1979年の創業でノンバンクでありながら預金ライセンスを持つ。商用車やトラクター、乗用車向けのローンのほか中小企業向けの融資を柱に、都市部から農村部まで幅広く事業を展開している。9月末時点でインド全域に3225拠点を構え、約970万人の顧客基盤を抱える。貸出残高は289億ドル(約4兆5000億円)、2025年3月期の純利益は9億1900万ドル。
MUFGはインドでの中古商用車・乗用車向けのローン残高が今後も10%超での成長すると見込んでいる。同日の記者向け説明会で三菱UFJ銀行の中薗昌茂執行役員は「出資によりシュリラムの成長資金を提供する。新たに新車など、乗用車セグメントへの事業拡大を後押ししていく」と述べた。MUFGにとっては「中小零細・個人領域まで事業範囲を広げ、インドの成長を包括的に捉える体制が大きく進む」と語った。
また、MUFGの原隆行・財務企画部CFO室長は、今回の出資によって連結自己資本利益率(ROE)を数年で12%に高める目標に「貢献できる」と述べた。出資比率の引き上げの可能性について中薗執行役員は「将来そういった可能性はあるが、今の段階では決まっていない」とした。
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