2|交通~公共交通が持ち直す一方、カーシェアは一服
「鉄道運賃」や「バス代」などの交通費は、2024年にかけて低下傾向が見られたが、2025年に入って以降は前年を上回る月が増えている。
一方で「レンタカー・カーシェアリング料金」は、2024年後半から2025年にかけては公共交通機関を上回る増加基調が続いていたものの、足元ではやや落ち着きが見られる。
この背景には、8・9月の「パック旅行費」の急増によって、観光需要が団体・パッケージ型へと移行し、個別移動ニーズがやや弱まった可能性がある。引き続き、公共交通の回復とカーシェアなど新しい移動手段のバランスに注目したい。
3|アパレル・メイクアップ用品~スーツ需要の弱まり、女性服・メイクアップ用品は比較的堅調
「男性用スーツ」は、新型コロナの5類移行後、初めて迎えた新年度である2024年春に一時的な伸びが見られたものの、年後半以降は前年を大きく下回る月が目立っている。
近年進むオフィスウェアのカジュアル化やテレワークの定着により、スーツ需要の縮小傾向は一段と強まっている。一方、「女性用洋服」は、この2年ほど他の費目と比べて大きな変動は見られない。
「ファンデーション」や「口紅」などのメイクアップ用品は、2024年以降は回復基調が弱まっているが、特に「口紅」は前年を上回る月が多い。外出機会の回復やマスク着用の緩和などを背景に、メイクアップ用品への支出は依然として底堅く推移している。