就任から一夜明けて、高市内閣が本格始動し、新たに就任した大臣が「高市カラー」を打ち出しました。一方、野党は裏金問題に関わった議員の副大臣などへの登用に反発しています。

10人が初入閣した高市内閣の発足から一夜、高市総理はけさ、新内閣の本格始動に意欲を見せました。

高市早苗 総理
「『決断と前進の内閣』、こう命名をさせていただきましたけれども、とにかく、みんなでしっかりと、意思決定をしたら前に進んでいく。それもスピードをあげて進んでいく」

きのうの就任会見では「経済対策最優先で取り組む」と訴え、早速、総合経済対策の策定を指示した高市総理。

けさ、新任の大臣が登庁し、前任の大臣から引継ぎが行われました。

公明党 中野洋昌 前国交大臣
「本当に信頼できる新大臣だと思っています。どうかよろしくお願いします」
自民党 金子恭之 新国交大臣
「若返りじゃなかったので…」

鈴木憲和 新農水大臣
「メディア対応のあり方も含めて、ご指導いただければ。よろしくお願いします」
小泉進次郎 前農水大臣
「あんなにいっぱいやらない方がいいですよ」

農水大臣から防衛大臣にスライドした小泉氏は…

小泉進次郎 新防衛大臣
「厳しい安全保障環境を踏まえ、緊迫感を持って、高市総理が訴えてこられた戦略3文書の見直しを検討する必要があると認識しています」

「高市カラー」がにじむ発言も相次ぐ一方、野党からは高市総理の「積極財政」や「外国人政策」に懸念の声も上がっています。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「外国人の問題をどちらかというと、排斥の動きで規制をしていくという動きが強まっていくことに、私は懸念を持ちます」

こうした中、外国人政策も担当する小野田大臣は…

小野田紀美 新経済安保担当大臣
「排外主義に陥ってはなりませんが、国民の皆様の安全安心の確保は経済成長に不可欠です。政府一体となって、総合的な検討を進めてまいりたいと思います」

ルールを守らない外国人への厳格な対応などを検討していく考えを示しました。

また、高市総理が副大臣・政務官に裏金問題に関わった議員を7人起用する方針であることに、きょう、立憲民主党の本庄政調会長は「国会での議論は、そこから入らざるを得ない。非常に遺憾だ」などとして、高市総理に説明を求めました。

政治とカネの問題は、臨時国会でも焦点の一つとなりそうです。