1日朝の外国為替市場の円相場は1ドル=147円台後半と前日夕から上昇して推移。米国政府機関の一部閉鎖への警戒感や日本銀行の利上げ期待の高まりがドル売り・円買いにつながっている。

三菱UFJ信託銀行ニューヨーク支店資金証券室の横田裕矢シニアバイスプレジデントは「政府機関閉鎖への懸念は、経済統計の発表が遅れるだけで景気への影響は出ないというのが市場コンセンサスだが、引き続きドルの重しになっている」と言う。また、日銀の10月会合での利上げ確率は67%と現実味を帯びてきており、ドル・円はレンジを高めたのが利食いに押されたとも述べた。

9月30日の米10年国債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.15%程度で引け、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下した。

日銀は1日、9月調査の日銀の企業短期経済観測調査(短観)を発表する。日米の関税交渉が合意に至ったことで、大企業・製造業の業況判断指数(DI)は前回調査から小幅に改善すると予想されている。

野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは1日のリポートで、「日銀短観で景況感の底堅さが確認されれば、10月利上げに向けた期待が高まろう」との見方を示した。

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