1日の外国為替市場の円相場は1ドル=148円付近で推移。米国政府機関の一部閉鎖への警戒感や日本銀行の利上げ期待を背景にしたドル売りが一巡している。朝方発表された日銀の企業短期経済観測調査(短観)も予想通りで、ドルの買い戻しにつながった。

みなと銀行の苅谷将吾ストラテジストは「日銀短観は予想通りの数字だっが、内訳を見ると経常利益では大企業製造業の下期計画が弱い」と指摘。企業業績が減益では利上げも難しいと為替市場ではみて、円は下げているのではないかと話した。

ソニーフィナンシャルグループの石川久美子シニアアナリストによると、ここ数日は日銀の早期利上げ期待や米政府機関閉鎖への懸念を背景にドルが下がっていたため、「その分調整的な買いが入っていることはある」という。

一時は対ドルで8月以来の150円が迫った円相場はこの2日間で147円60銭台まで上昇。ただし、さらなるドル売り材料に乏しい半面、日銀短観も予想通りで円を買い進む材料になっていない。SBI FXトレードの上田真理人取締役は、あす以降に発言機会が予定される「日銀副総裁、総裁が10月利上げに向けて強いメッセージをどれだけ発信できるかに注目している」と述べた。

一方、米国では暫定予算案が否決され、1日の政府機関の閉鎖に近づいている。閉鎖となれば、トランプ米大統領は職員を一斉解雇する意向を示した。

みなと銀の苅谷氏は、これまで何回も閉鎖して予算の可決を繰り返しており、「市場の耐性はあるのでショック的な動きにはならない」としつつも、「経済にはマイナスで利下げ方向とみられ、ドル・円の重し」とみている。

 
--取材協力:グラス美亜.

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