米ダラス連銀のローガン総裁は9月30日、インフレが目標を上回る状況が続き、労働市場が比較的均衡している現状を踏まえ、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は追加利下げには慎重に臨むべきだと述べた。

ローガン氏はダラス連銀でのイベント向けの講演テキストで「持続的なインフレと底堅い需要に加え、労働市場の緩みが限定的であることから、金融政策はやや景気抑制的に過ぎない可能性が高いようだ」と分析。「追加利下げの余地は比較的小さいかもしれない」と述べた。

ダラス連銀のローガン総裁

同氏はまた、9月の0.25ポイント利下げを支持するとし、労働市場の下振れリスクに備える保険になるだろうと説明した。

その一方で、インフレ率が4年余りにわたり当局の目標である2%を上回っており、長期インフレ期待が不安定化する恐れがあると警告。企業や消費者の需要が依然底堅いとも指摘し、「FOMCが2%の物価目標達成という公約を守ることが極めて重要だ。そのためには政策スタンスを慎重に調整する必要がある」と語った。

9月の利下げは昨年12月以来で、それまでFRB当局者は関税などの政策が経済に与える影響を見極めようと金利を据え置いていた。

ローガン氏は、インフレ率が2%に向かっているとは確信していないとした上で、関税以外の要因も物価を押し上げていることを示す証拠があると述べた。住宅費を除いたサービスインフレによりインフレ率が2%を0.3-0.4ポイント上回る水準にとどまっている可能性があると説明した。

他の当局者もこうしたサービスインフレの動きを懸念している。FRB当局者19人の予測中央値は年内に2回の追加利下げを示唆しているが、9人は1回ないしゼロにとどまる見通しを示している。

ローガン氏はさらに、雇用の伸びが直近数カ月に大きく鈍化していると指摘した。ただ、移民の減少によって人口増加と均衡する月間雇用増の水準が約3万人に低下したとみられるなど、FRBでは対応できない労働供給要因もあると説明。「労働市場の緩みが徐々に拡大しているのは予想通りであり、インフレ抑制に必要なことだ」と述べた。

原題:Logan Says Fed Should Be Cautious With More Interest-Rate Cuts(抜粋)

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